本記事の内容
- 他販路の代表例
- 展開する際は軸を考える
- 他販路展開の悪い例
- 他販路に力を入れるタイミング
今回はせどりをやっている上でよく話題に上がる「他販路」について解説します。
他販路とは、
メインで販売している場所とは別に、販路を確保しよう。
という話なんですが、これが先走って無駄なところに力を入れてる人が結構多いです。
せっかく稼いだお金を垂れ流してる...
ことさえあります。
この講義を読むことで、
お金も時間も無駄にしない"最適"な他販路戦略がとれるようになるでしょう。
まぁ話を聞いた方が早いと思うので、
前振りはこの辺にしておきますね!!
それではさっそく始めていきます!
他販路の代表例
まず一般的に他販路として優秀なプラットフォームを紹介しておきます。
「始めやすい」「固定費が安い」「ある程度の販売力」
を優秀の基準としているので参考にしてくださいね。
あ、そもそも「アマゾン」をメインの販路として解説しているので、
そのあたりはご理解ください。
ちなみにアマゾンは、
✓始めやすさ:登録するだけ(たまに審査あり)
✓固定費:5000円ちょい
✓販売力:国内最強
そしてFBAという最高峰の怠惰人間量産機能
を有したプラットフォームです。
それでは優秀な他販路ランキング!!
始めていきまーす!
第一位:メルカリ
はい、第一位はメルカリとなります。
ヤフーショッピングじゃないの?と思われ方もいると思いますが、
不良在庫(不良品や返品)をさばくにはもってこいの場所。
✓始めやすさ:登録するだけ
✓固定費:0円
✓販売力:国内最大のフリマアプリ
手数料が10%なので、ここがちょっと高いかな?ぐらいですね。
よく売れてる出品者を分析すれば、売る方法も簡単にマスターできます。
メルカリ便などで送料を抑えられるのもポイントですね。
第二位:ヤフーショッピング
言わずもがなの他販路代表格。ヤフーショッピング。
他販路と聞いたらまず思いつくんじゃないでしょうか?
✓始めやすさ:審査制(時期によって通りやすさ変動あり)
✓固定費:0円
✓販売力:国内流通量3番手のECモール
手数料はだいたい6~8%ぐらい。
『固定費0円なので、とりあえず審査出しとけ』
って何度も言ってると思います。
ただSEOなどに力を入れ出すとときりがないので、
そのあたりの考え方はこの講義で学習してください!!
第三位:ヤフオク
これも知らない人はほとんどいないですよね。
ヤフオクの安心感といったらもう、
「1円開始オークション」です!
在庫が0円にならないという、
驚異のセーフティシステム。
さすがに何も考えずにやると高く売れないので、
1円オークション出しまくってる人を参考にしましょうね。
✓始めやすさ:登録するだけ
✓固定費:500円ぐらい(プレミアム会員)
✓販売力:ヤフオクオンリーで稼ぐ人もいるぐらいはある
そして手数料は8.8%(プレミアム会員)なので、まずまずですね。
登録するだけなので、作っときましょーって感じです。
展開する際は軸を考える
はい、それでは本題に入っていきます。
他販路を作っていくときに何を考えていますか?
アマゾンのアカバンが怖い...。
これがランキング堂々の1位ですよね。
つまり「リスクヘッジ」という軸で販路を作成しているわけです。
ですが、軸は他にもあります。
他販路展開するときの主な軸
①リスクヘッジ
②キャッシュフロー(資金繰り)改善
③収益拡大
の3本です。
この軸がごっちゃになるとお金も時間も無駄にしちゃいます。
②と③を取るときの考え方は本質的には一緒なので、
一緒に解説してきますね。
①リスクヘッジを軸とした展開
リスクヘッジとしての展開は、
アマゾンなどの主販路が使えなくなったときに、
「在庫をさばく場所」を用意しておく考え方です。
簡単に言うと、
いつも通ってる道が工事で通れなくなった時のことを考えて、
わき道を作っておく(見つけておく)ことがこれに当たります。
ようは「通れるようにしておけば」困ったときにこっち通ればいいよねってことです。
これがリスクヘッジの軸から見た他販路展開。
極論言うと、
とりあえず作っておけば、あとは放置でOK。
ということになります。
②キャッシュフロー改善・収益拡大を軸とした展開
こちらをさっきの道路状況で例えると、
キャッシュフロー改善は、詰まってる車両(資金)を早く出したい。
つまり、車両の通りをよくしたいわけです。
混んでる道を空かせたいイメージですね。
収益拡大は、一気に通る車両(資金)を増やしたい。
つまり、そもそもの交通量を増やしたいわけです。
交通量(在庫)を増やすのは入口側(仕入れ)ですが、
交通量が多くなって放置していれば道は混雑します。
ということはキャッシュフロー改善も、
収益拡大も出口でやることは同じですよね。
・交通の流れをスッキリさしたい
・交通量を増やしたい
この二つをクリアするにはどうしますか?
道を広げればいいですよね。
つまり出口を大きくして、「全体的な」流れを速くするわけです。
これが、キャッシュフロー改善・収益拡大を軸とした展開になります。
ただし、道を広げるのは簡単ではないですよね。
相応の手間と時間がかかります。
これはせどりでも同じことです。
他販路展開の悪い例
他販路展開の一番悪い例は、リスクヘッジで作った販路なのに、
なぜかそこに力を入れているというモノです。
せどり初心者orちょっと抜け出したぐらいにありがち。
空いてる道路を広くする
さっきまでの道路状況で説明すると、
空いてる道をわざわざ広げてるわけです。
意味わからないですよね。
でもよく初心者の方から、
「ヤフショでなかなか売れません」
とか、
「ツール解約した方がいいですか?」
とか問合せがくるわけです。
『いやいや、入り口が狭いのに、
出口だけ広くしても意味ないよ。』
って毎回説明しています。
先ほど説明したリスクヘッジの軸と、
キャッシュフロー・収益拡大の軸をごっちゃにしちゃってるんですよね。
アマゾンの売上100万円の状態から、
アマゾンの売上:80万円
ヤフショの売上:20万円
となっても全く意味ないわけです。
ヤフショで売ろうとした時間、
併売ツールを利用しているならその費用が丸々損失になる...
ツール代回収できてるからいいや♪
じゃないですからね。
アマゾンの売上:100万円
ヤフショの売上:10万円(利益2万円)
上記でツール代が2万円だったら、やっとトントンです。
時間はまだ損してますが...。
つまり仕入れ量を増やす増やさないは別として、
在庫が詰まってないと「他販路に力を入れる意味はない」んです。
在庫が詰まってるとはどういうことかというと、
ある一定期間で在庫を売りたい分売れているかということです。
ある一定期間とはどのようにキャッシュフローを組んでいるのか人それぞれなので一概には言えませんが、
よく聞くのは1ヵ月とかですね。
寝かしをやってるなら半年や一年。
短期でぶん回すなら半月とかですかね。
この期間に仕入れる量の方が増えたときに、
他販路に力を入れていきましょう。
ビジネスでは出ていったお金より、入ってきたお金の方が多ければ儲かります。
儲かったか?儲かってないか?
の判断をする期間で出ていったお金の方が多く、
在庫がたくさんあれば「詰まってる」ということです。
とにかく「空いてる道路を広くする」というような、
馬鹿げたことだけはしないでくださいね。
他販路に力を入れるタイミング
それではどのタイミングで他販路に力を入れるべきなのか、解説していきましょう。
①仕入れ偏重になってきたとき
②在庫が多いとき
上記の2パターンあるので、それぞれ解説していきますね。
①仕入れ偏重になってきたとき
こちらのパターンは販売量より仕入れ量が多くなってきたときです。
せどりでいうと仕入れスキルが向上してきたときですね。
全体的に仕入れ~販売の流れを見たときに、
すり鉢状になっていれば、出口を広げるべきと答えが出るでしょう。
ただし、ここで注意しないといけないのが、
「そもそも仕入れすぎでは?」というところです。
仕入れすぎただけの「不良在庫」を売るために、
他販路に"力を入れる"ほど馬鹿なことはありません。
無駄なことに無駄な力を割いても何も生まれません。
「アマゾンでも売れるけど」もっと売りたいから、他販路に力を入れる。
この前提がなければ戦略は崩壊します。
あくまで、
・お金の流れを早くするため
・お金の流れる量を多くするため
ということを忘れてはいけません。
まったく同じ速度でお金が流れていれば、
ただの時間の無駄です。
もっと仕入れれるけど、これ以上はアマゾンで売れないしな...
タイミングで言うとここです!!
この境地にたどり着くまでは、他販路は作ってから置いといて、
アマゾン販売に注力しましょうね。
②在庫が多いとき
これは戦略というより事後対処なんですが、
「結構在庫がある場合はとりあえず出しておこう」
というパターンです。
単位的には50個とか100個とか超えてきたぐらいですね。
そのぐらいの量があれば、労働負けはしないと思います。
ただし、SKU(商品の種類)が少ない前提の話なので、
ツールじゃなくて手動で管理しましょうね。
SKUが多くなってきたら①の考え方で管理して、
ツールも利用していきましょう。
コラム:併売するとどれぐらい売れる?
アマゾンで販売している方は、
ヤフーショッピングでの併売を検討していると思います。
そこでアマゾンで売ってる商品を、ヤフーショッピングで単純に併売するといくらぐらい売上れるのか?
このあたりについてお答えします。
結論から言うと5~10%ほどです。
数年前までは20%ほど売れていましたが、
競合が増えたため、何も対策しないでツールで出しっぱであれば、競合と"全く同じ"ページがヤフショに並ぶわけです。
価格もさほど変わらないので、そりゃ全体的に売れる量は減るよねって話。
こういう実情もあるので、無理に力を入れなくていいと言ってるわけですね。
逆にしっかりキーワード対策や評価集めを行えば売れていきますが、
その話は別の機会に行います。
アマゾン⇔ヤフショの併売ツールでおススメなのはクロスマ。
費用が1.5万円ほどです。
損益計算をしておきますと、
・利益率10%の場合→必要ヤフショ売上15万→必要アマゾン売上300万円
・利益率20%の場合→必要ヤフショ売上7.5万→必要アマゾン売上150万円
・利益率30%の場合→必要ヤフショ売上5万→必要アマゾン売上100万円
となります。
この計算を参考に、かつ入れても仕入れ量が増やせる場合、導入を検討してみてください。
何度も言いますが、ヤフショで売った分の資金を使えなければその分ツール代や労働時間が無駄になります。
今見てもこれわからなかったら、何度も読み直してくださいね!
他販路の必要性まとめ
これでこちらの講義は終了となります。
最後までありがとうございました。
本講義では色々語りましたが、結論を言うと、
「新品せどりなら、まずはアマゾン頑張ろう。」
ということです。
せっかく使った時間やお金を結局放置してたら、
もったいないですよね。
高速道路に乗って1時間早く着いたのに、
結局2時間待ってたら意味ないじゃないですか?
それと同じで他販路展開していくときも、
・使う時間
・使うお金
・自分のスキル
を天秤にかけて、費用対効果をしっかり見ていきましょうね。
僕が何度も何度もヤフショを作れと言うのも、
リスクヘッジからの観点です。
そこで資金繰りをよくするとか、収益を伸ばすとかは、
別次元の話なので注意。
わかりにくい点やもっと解説してほしいとこがあれば、
公式LINEかTwitterのDMなどに連絡ください!
それではまた。
PS:引用リツイートなどで感想いただけたら嬉しいです!!RTします!!