こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
- 他販路戦略
- キャッシュフロー最優先戦略
- 販売実践戦略
- 出口戦略
- 販売戦略で大事な心構え
今回はせどりの販売戦略について解説します。
販売戦略とは販売するために考えること・やっておくことです。
せどりはアマゾンで販売する人が多いため「出品したら勝手に売れる」ということから販売に力を入れる人がほとんどいません。
もちろん教えている人もほとんどいませんよね。
しかし、仕入れノウハウがある程度出回っている中で考えるべきところは「販売戦略」です。
ということで今回は具体的な販売戦略の例を挙げて解説していきます。
それではさっそく始めていきます。
他販路戦略
1つの販路にこだわるな
代表的な販売戦略が他販路戦略です。
他販路戦略とはアマゾンなど一つの販路にこだわるのでなく、販路を複数使ってリスクヘッジを行う戦略。
他販路戦略には下記のメリットがあります。
他販路戦略の主な目的
- 在庫を早くさばける
- キャッシュフローの改善
- 価格競争の回避
- 1つの販路に依存することを避ける
- アカウントリスクの回避
単純に販売する窓口が広くなるので在庫をさばくスピードが早くなり、キャッシュフローが改善されます。
そうすると、仕入れできる量も増えるので必然的に売上や利益を伸ばしていくことも可能。
リスクヘッジを行うだけでなく利益を伸ばしていくこともできるのです。
また、アマゾンと違い店舗独自の商品カタログを作ることができるので、無駄な価格競争を行わなくても商品を販売することができます。
そして1つの販路に依存していると、その販路が潰れてしまったときにどうしようもなくなりますよね。
プラットフォームで販売している以上、アカウントリスクは少なからず存在するので、他販路を展開して1つの販路に依存しないようにしましょう。
他販路戦略には上記のメリットがありますがもちろんデメリットもあります。
他販路戦略のデメリット
- 在庫管理が大変
- 出品の手間が増える
こちらのデメリットですがある程度回避する方法があります。
それはツールを使うことです。
代表的なツールはクロスマ。
アマゾンの在庫とヤフーショッピングや楽天市場の在庫を連動することができ、価格も改定してくれます。
また、出品作業も簡単にできるのでヤフーショッピングや楽天市場で、アマゾンで販売してる商品を併売するならクロスマを使いましょう。
それでは具体的な販路を紹介しましょう。
ヤフーショッピング(国内販路・参入障壁低め)
まずはヤフーショッピング。
ヤフーショッピングの特徴
- 出店手数料が0円
- 販売手数料が6%前後と安い
- 入金サイクルが最高月6回
- 店舗で個性が出せる
出店手数料0円なので出さない意味がありません。
必ずヤフーショッピングは出店するようにしましょう。
楽天市場(国内販路・参入障壁高め)
言わずと知れた国内最大手ECモール楽天市場。
楽天市場の特徴
- キャンペーン豊富で異常に売れる
- 審査が厳しくライバルが少ない
- 店舗で個性が出せる
- 固定費が月5万円ほどかかる
楽天市場は「審査制」「固定費がかかる」ということから少しハードルが高いです。
しかし、ハードルが高いからこそメリットが多いのも事実。
稼いでるせどらーはこっそり楽天市場で販売しています。
eBay(海外販路)
ヤフオクの前進であるeBay。
海外販路を作るには一番最初の思い浮かぶのがeBayだと思います。
eBayの特徴
- 日本とは違うマーケット
- 英語だから参入障壁が高い
- 配送方法がややこしい
- 独自のリミット制度で店舗を育てるのに時間がかかる
英語というだけで参入障壁が高くなるeBayですが、独自のリミット制度で出品数や出品合計金額に制限があります。
このためライバルが参入してきてもすぐには追随できないようになってるのが特徴です。
始めるときはやっかいな制度ですが、ある程度店舗が育ってしまえばこれほど頼もしい制度はありません。
消費税の還付も受けれて、日本とは違うマーケットにアプローチできることもあるので育てておいた方がいい販路の一つです。
キャッシュフロー最優先戦略
薄利でもいいからぶん回せ
せどりで利益率を重視するのは大事ですが、もうひとつ意識しないといけないのがキャッシュフロー(資金繰り)です。
利益率が低くても高速で資金が回るのであれば問題ありません。
極端な話、利益率5%でも即日即金であれば1ヵ月で4倍以上に膨れ上がります。
資金がないうちはキャッシュフローを意識してこれから紹介する方法を取るのも一つの手です。
フリマまとめ売り
フリマアプリでまとめ売りする際のおすすめはラクマとヤフオク。
ラクマは売上の入金が非常に早いのが特徴です。
手数料も3.5%と安く、よく5%Offクーポンも発行されているので転売業者がごろごろいます。
フリマせどらーと呼ばれる人たちもたくさんいますね。
そのような方たちにアマゾンで利益が取れる価格で大量に販売します。
相手からしても利益が取れる商品が大量に仕入れできるので正にWinWinです。
手数料が安くクーポンがあるときに取引すれば普通に利益が出せるので資金がない人はリサーチしてみましょう。
業者売り
業者には2パターンあります。
中華系買取り業者
業者と聞いて主に思いつくのが中国に横流しする中華系買取り業者ですね。
こちらは相場など複数サイトが掲示しているのですぐに確認することが可能。
代表的な買取り業者を紹介します。
-
買取1丁目
www.1-chome.com
-
モバイル一番(海峡通信)
haixiatongxin.sakura.ne.jp
転売業者
さきほどフリマで売る方法を紹介しましたが、もう一歩先を行った方法です。
「フリマで業者を探そう。」と仕入れノウハウで教える人たちがいますが、その逆パターン。
自ら業者になる戦略です。
ラクマやヤフオクで大量購入してくれた購入者に直接取引を行えるよう交渉しましょう。
ここでいい関係が構築できれば「薄利多売」にはなりますが、キャッシュフローの良い強固なビジネスが完成します。
注意してほしいのは業者を探す際ときに「そこのプラットフォームで利益が出る商品を探す」のではなく、
「アマゾンで利益が出る商品を探す」
ことです。
ここを勘違いすると全然見つからなくなるので注意しましょう。
商品横流しチーム
もう一つの方法は商品の横流しチームを作ることです。
資金があるせどらーをSNSや懇親会などから見つけ、タッグまたは複数人集めてチームを作ります。
しかし、SNSで大々的に募集すると質の悪い人たちも集まるのでおすすめしません。
この方法を取るならあくまで信頼関係を築いてからにしましょう。
販売実践戦略
ここからは実際にどうやって販売していくかの戦略になります。
ライバルが販売する前に売り切れ
ライバルより早く出品してライバルより早く売り切る戦略。
最短最速で売り切ろうって話です。
具体的な方法としては、
- 購入と同時に自己発送で出品
- 商品が発送されたら自己発送で出品
- 商品が届いたら即日でFBA納品
というようにとにかく早く売ることを意識します。
販売時期をズラしてライバルをだしぬけ
こちらが一番勝ちやすい戦略になります。
商品を仕入れてから販売するまでに一定期間あける戦略。
なぜ勝ちやすいかというと、
- せどりは資金を回してなんぼ思考が強い
- そもそも在庫を持てる資金がない
という理由が強いです。
それでは具体的に販売期間をズラす考え方を紹介します。
寝かし
「寝かし」という言葉は最近浸透してきましたね。
廃盤商品や季節商品を狙って在庫をあえて数か月~数年保持します。
資金がないせどらーや、組織化して固定費を稼がないといけない出品者は「あえて」キャッシュフローを止めるこの戦略は取りずらいです。
1~3か月の短期寝かし
1~3ヵ月の短期寝かしで狙うのは、
- ランキングの高い商品が廃盤になったとき
- 特大セールで出品者が群がったとき
あくまでねらい目であってすべてが売れるわけではありません。
過去の動きや類似商品、前型番の価格推移などを分析して判断します。
半年前後の中期寝かし
半年前後で狙うのは、
- 夏物・冬物などの季節
- クリスマスなど需要が圧倒的に増える期間
を狙って商品を仕込みます。
1~3ヵ月寝かしの出口を半年と決めてる出品者も多いですね。
過去にどういう商品の「売行きと価格」が上がってるのか、過去商品を見たら一目瞭然などで「資金」と「場所」があれば難しくはありません。
しかし、メーカーが生産を増やしていることは簡単に想像できるので、分析は必ず必要です。
半年以上の長期寝かし
半年以上の寝かしは廃盤商品が主になります。
有名どころだと「レゴ」ですね。
価格が上がるにつれてランキングが悪くなるので、かなり販売するまでに時間がかかりますが、固い手法の一つになります。
しかし、初心者は利益率が高いことだけに気を取られて「寝かし」を行いますが、
- 価格が上がるまで待てない
- 価格が上がると売行きが悪くなること理解していない
ことがほとんどで勝手に自滅するので本当に注意してくださいね。
ここはマジでやりがちですし、2020年は参入者が多く「寝かし」に憧れているせどらーが多いので、痛い目を見る人が多いと思います。
メリットあればリスクあり。
十分に理解して取り組みましょう。
「分析力」と「資金」と「場所」さえあれば寝かしはかなり固く利益を生み出せます。
出品者が減るのを待つ
大型セールなどで出品者が群がった際にその場で販売するのではなく、出品者が減るのを待ってから販売する戦略もあります。
赤字で販売し続ける出品者はいないので徐々に出品者は減り、価格が戻ってくるわけですね。
なので、出品者が群がっている時期を避ければ利益を出せるわけです。
この際に気をつけなければ行けないのが、市場の在庫数。
現状の出品者数しかり、他モールや他ショップの価格もチェックしましょう。
他で安く販売されていれば、なかなか価格が戻るのに時間がかかります。
逆に他では高く販売されていれば早く価格が戻るのでしっかり分析するようにしましょう。
出口戦略
最悪を用意してから仕入れろ
せどらーでありがちなのが「見込み利益だけを追う」ことです。
「その時の価格」はただただその時の価格であって、自分が販売する時に「その時の価格」が維持されている保証はありません。
価格が上がるのはいいのですが、価格が下がることの方が多いのも事実。
下がるだけで売れればいいんですが、出品者が増えたりランキングが悪くて売れないことになると悲惨なので対策をしておきましょう。
買い取ってくれる仲間を探す
一番いい方法が、身内で商品を買い取ってくれる資金を持った人を探しておくことです。
もちろん商品選定が命になりますが、待てば上がる(戻る)商品を選んでいれば買い取ってくれる人は少なくありません。
アマゾンの手数料は配送料を含めると20%ほどあるので、現在の10%引きで商品を売っても入金額は増えます。
相手も安く仕入れられるのでWinWinになるのです。
買い取り業者の価格を調べておく
もう一つの方法が中国系などの買取り業者の買取価格を調べておくことです。
買取業者の価格も下がることは往々にしてありますが、買取業者が買い取っているというだけで一つの指標になりますし、赤字でも在庫を全て現金に戻せる方法があるというだけで強い味方になります。
一番つらいのは在庫を現金にしたくてもできないこと。
上記の「買い取ってくれる仲間を探す」ということも含め、ここの問題を先に払拭しておくことが重要になります。
他販路で売れてるかチェックする
さきほども言ったように在庫を現金化できないことが物販をやってる上で一番つらいです。
利益が取れる取れない関係なく「ある程度の価格」で売れるのかチェックしましょう。
ネットショップ以外にもフリマやヤフオクなどしっかりチェック対象ですよ。
ライバルが群がるときに仕入れるな
こちらは販売戦略ではないですが、出口があれば入り口があります。
入口もしっかり考えていこうというお話。
具体例を紹介します。
今回紹介する方法の視点は「競合が増える時期を避ける」という一点のみ。
価格競争は競合がいなければ起きませんので、仕入れるときから注意しておきましょう。
楽天マラソンの時には仕入れない
楽天マラソンはポイントが普段からよくつくのと、初心者がここをめがけて仕入れを行ってくるので、非常に出品者が増えやすいです。
楽天マラソン以外でも、
- スーパーセール
- ポイントバック祭
- ブラックフライデー
- 楽天感謝祭
など大型セール全般です。
どうしても仕入れの基準値が甘くなるので気を付けましょう。
対策としては「仕入れない」のが一番です。
ただ、他にも、
- 利益率が高い商品は仕入れない
- 出品者が増加傾向の商品は仕入れない
など「わかりやすい」商品を避けることが対策になります。
当たり前ですが「わかりやすい」商品には出品者が群がりやすいです。
特大セール品を仕入れない
楽天マラソンと考え方は同じです。
- アマゾンのプライムデーなどの特大セール
- 家電量販店の全国統一特大セール
- イオンなどショッピングモールの特大セール
上記はほぼ100%と言っても過言じゃないほど出品者が群がります。
あえてセール商品を狙わないのも一つの手ですね。
ただ、限定「100個」など低価格の供給量が絞られている場合は仕入れても問題ないことが多いです。
その商品を買うことに労力がかかるのでおすすめはしませんが。
出品者が減るのを待ってから
販売戦略の方で出品者が減ってから販売する戦略を紹介しました。
こちらは出品者が減ってから仕入れを行おうという戦略です。
出品者が減って価格が上がりだし(上がりかけ)の段階では出品者が増えることはそうそうありません。
ライバルが気づく前に仕入れを行い、価格が上がってライバルが気づきだしたころには販売し終わっている状況を狙います。
こちらの戦略は過去の出品者の増減傾向と価格の上下傾向を見ていればつかむことができますよ。
販売戦略で大事な心構え
仕入れ時に決めた戦略を変えない
販売戦略で重要なことはブレないこと。
「こう攻める」と決めたらその攻め方を徹底しましょう。
ここがブレると失敗する可能性が高くなりますし、どう対策したらいいかわからなくなります。
そして「失敗した」と判断したら他の戦略にズラすのではなく、「即撤退する(出口戦略で逃げる)」ことです。
失敗することは誰でもありますが、そこを見直す人があまりにも少なく、だから見直す人が勝てます。
戦略が甘かったのか?選択した戦略が間違っていたのか?
必ず考えましょう。
適性の戦略を考える
本記事で複数の戦略を紹介しましたが、仕入れ手法によってそれぞれ最適解が異なります。
例えばトレンドでプレ値になった商品を寝かしても意味がありませんよね。
逆にプレ値になりたての廃盤商品を即売りしてしまうのは少しもったいない気もします。
他にも仕入れ個数によって取る戦略は変わってきますよね。
仕入れ資金や物流環境によっても変わったり変数が多いので、自分にあった最適解を模索しましょう。
せどりの販売戦略まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事復習ポイント
- それぞれ販売戦略
- それぞれの出口戦略
本記事で販売戦略について具体例を紹介しましたが、一度読んだだけじゃ理解はできないと思います。
販売戦略を考えずに仕入れを行うのは、マラソンが42.195キロと知らずに走り出すのと同じです。
普通にヤバイですよね。
なので自分に合う戦略を探しつつ、何度も読んで理解を深めましょう。
書いてある戦略はそのまま使えますし、組み合わせることでより威力を発揮するものもあります。
人それぞれに最適解があるので何度も試してみてください。
最重要ポイント
- 販売戦略を考えて仕入れを行う
- 決めた販売戦略を途中で変えない
- 失敗したと判断したら出口戦略で逃げる
販売戦略が整っていれば仕入れで困ることもなくなります。
精進しましょう。
では。
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