こんな不安を解消します。
本記事の内容
- ツール無しで仕入れ判断する方法
- 仕入れ判断をする際に必要なデータ
- 売行きを予測してテスト販売をしよう
- 仕入れ判断をするときに気をつけること
今回はモノレートやkeepaなどのツールを使わずに仕入れ判断を行っていく方法を紹介します。
2020年6月末、モノレートがサービス終了することになりせどり界隈では衝撃が走りました。
現在はkeepaなどでモノレートの代用ができているため心配はいりません。
ただ、またいつツールがなくなるかわからないのも事実。
ツール無しでも仕入れ判断することができれば、ツールがあればもう鬼に金棒です。
この際に本質を理解し、スキルアップをしましょう。
それではさっそく始めていきます。
ツール無しで仕入れ判断する方法
データを定点観測する
定点観測とは?
ある対象を定期的に観測すること。
モノレートやkeepaのようなツールが行っていた作業を思い出しましょう。
それはデータを定期的に観測してグラフで表示させることです。
ということはこの作業を自分の手で行えばツールがなくとも仕入れ判断が行えるようになります。
仕入れ判断をする際に必要となるデータを解説していきますね。
仕入れ判断をする際に必要なデータ
ここでまず仕入れ判断をする際に必要なデータを上げていきます。
必要なデータ
- 商品価格
- ランキング
- 損益分岐価格
- 競合セラー数
- 競合セラーの在庫数
それぞれ説明していきます。
商品価格
商品価格とはアマゾンで商品が販売されている価格のことです。
アマゾンでは商品価格の変動がよく起こるので必ずチェックしましょう。
商品価格によって売行きも変わってきます。
商品価格の記載場所
ポイント付与がある場合は注意が必要。
ポイントも販売価格の一部なので「価格-付与ポイント」が実際の商品価格になります。
ランキング
ランキングとはアマゾンのカテゴリー内での売れ筋順を表したもので、多くのせどらーがこのランキングを見て仕入れ判断を行います。
ランキングが上がっていれば商品が売れていると考えて差し支えありません。
ただし、ランキングが3桁前半や2桁台になるとランキングの変動が起こりにくくなるため、ランキングが高い=売れていると判断します。
ランキングの記載場所
ランキングは商品ページ下部の「登録情報」欄に記載されています。
損益分岐価格
損益分岐点とは?
- その価格より高く売れば利益が出る。
- その価格より低く売れば損益が出る。
商品を仕入れる際はいくらが損益分岐点なのか常に把握する癖をつけましょう。
損益分岐点がわかっていれば現状価格からの下げ幅がどのくらいあるかが一目瞭然ですよね。
定点観測から得たデータで価格の推移と売行きをある程度把握できているので、そこから仕入れ個数を判断することも大事な指標の一つとなります。
ポイント
損益分岐点=販売して利益0の価格
損益分岐価格の計算方法
損益分岐価格の計算式
( 仕入れ価格+FBA送料 )÷( 1-販売手数料 )=損益分岐価格
販売手数料とFBA送料はFBA料金シュミレーターで確認することが可能。
ただし、アマゾンの手数料は消費税別なので正確な損益分岐価格を知りたければ上記式の販売手数料の部分を「販売手数料×1.1 」してくださいね。
競合セラー数
競合セラー数とは出品者の数です。
「アマゾンで売れている個数÷競合セラー数=売れる数」
という簡単な方程式なので競合セラー数も必ずチェックするようにしましょう。
方程式を見てわかるようにアマゾンでいくら商品が売れていても、競合セラー数が多ければ商品はあまり売れません。
ただし、あとで詳しく説明しますが正確には出品者数=競合セラー数ではないので注意。
ここを勘違いしていると仕入れ個数を誤るので注意してください。
出品者数の記載場所
かっこ内の数字が新品と中古を合した総出品者数になります。
こちらのリンクを新規タブで開くことで出品者一覧ページを開くことができます。
競合セラーの在庫数
競合セラーの在庫数をチェックすることでその商品がどれだけ期待値があるのか推し量ることができます。
また、競合セラーの在庫数変動をチェックすることで実際に何個売れているかまでわかってしまうので、必ずチェックしてください。
競合セラーの在庫数を調べる方法
ここでツールを使わずに競合の在庫数を調べる方法を紹介します。
競合の在庫数は現在、アマキパなどのツールで簡単に見ることができますが、ツールで見れなくなる可能性は十分あるので覚えておきましょう。
手順1. カートに入れる
手順2. 「カートの編集」をクリック
手順3. 数量を「10+」にする
手順4. 数量に「999」と入力して「更新」をクリック
手順5. 在庫数が表示される
注意点:購入制限を設定していれば見れない
出品者が購入制限を設定していれば在庫数を確認することはできません。
購入制限を設定している場合は、
「この出品者からは、ご注文はお一人様〇点までに制限されています。」
と表示されます。
定点観測する必要があるデータ
定点観測するデータ
- 商品価格
- ランキング
- 競合セラー数
- 競合セラーの在庫数
上記4点を定点観測することで、仕入れ判断に必要な情報を手に入れることができます。
【超重要】仕入れ判断を行う変数は1つではない
定点観測するデータは4つあり、それは仕入れ判断を行う際の変数が4つあることを意味します。
ランキングが○○位だからと仕入れて思ったより売れないのは売行きを左右するのがランキングだけではないためですね。
ここを勘違いする人が非常に多いので、現在keepaなどツールが使える状況だとしても、変数がランキングだけではなことを理解するようにしましょう。
ここを理解するだけで仕入れミスが格段に減ります。
商品価格も一見仕入れ判断する際には関係なさそうに見えますが、商品価格によってランキングは変動しますので、大きく関係してきますよ。
ひとつひとつ見れるようになるのが第一歩ですが、のちのちは複合的に見れるようになってくださいね。
売行きを予測してテスト販売をしよう
少量の販売を行って予測とすり合わせる
定点観測を行い、データが蓄積されてくればいよいよ仕入れを行います。
しかし、ここで一気に仕入れを行うとミスが起こる可能性が高いので少量の販売を行って予測とすり合わせるようにしましょう。
テスト販売を行うことで精度がかなり上がります。
仕入れを行う目的は利益を出すことであって、仕入れることが目的ではないので履き違えないでください。
仕入れることが目的になると赤字をこうむる可能性が高まります。
テスト販売は必ず行ってくださいね。
仕入れ判断をするときに気をつけること
出品者数=競合セラー数ではない
これは一つの罠なんですが、出品者数=競合セラーの数ではありません。
売れない価格で出しているセラーの意図はくみ取れませんが、競合セラーというのは最安値(カート価格)付近で出品しているセラーです。
この数の変動を追うようにしましょう。
そうするとどの価格帯になれば競合セラーが増えて、どの価格になれば競合セラーが減るかがわかるようになるのです。
これを把握することで無駄な価格競争に合わずに済みます。
競合セラーがある程度増えるとほとんどの確率で価格競争が起こるからです。
ポイント
- 出品者数=競合セラーの数ではない。
- 競合セラー=最安値付近のセラー
競合が増える可能性がある仕入れ先
利益が出ると仕入れても出品者が増えて価格競争に巻き込まれたり、思っていたより販売期間が長くなりキャッシュを圧迫することがあります。
店舗せどりの場合
- 全国一斉セール
- 全国同一価格店舗での仕入れ
- 情報が出回りすぎている。
電脳せどりの場合
- 楽天など大型ECでのセール
- ツールにひっかかるわかりやすい商品
- 情報が出回りすぎている。
多くが上記のようなことが原因で競合が増えます。
しかし、競合が増えることを危惧していたらいつまでたっても仕入れは出来ません。
いかに不安要素を消していけるかが重要です。
そのため、仕入れる前に不安要素になりうることはしっかりとリサーチしましょう。
トレンドもどきに注意
一番怖いのがたまたま在庫が切れていて価格が上がってるトレンドもどきです。
- トレンドで急に価格が上がったのか?
- たまたま在庫が切れていて価格が上がってるのか?
- もともとその価格なのか?
過去の価格を見れなければ、初見だったら相場観がない限りこれらを判断することは不可能です。
ネット上に価格差が大幅に取れる商品が複数店舗ある場合は疑いましょう。
- 季節モノか?
- SNSで話題になっていないか?
- テレビで紹介されてないか?
これらに当てはまればトレンドの可能性が高く、仕入れても問題ありません。
逆にこれらの情報が何一つ得られない場合は注意しましょう。
ポイント
たまたま在庫切れのトレンドもどきに注意!
ツール無しで仕入れ判断まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここで本記事の内容をおさらいしておきます。
復習ポイント
- ツール無しで仕入れ判断をするには定点観測をする
- 「商品価格」「ランキング」「競合セラー数」「競合セラーの在庫数」のデータを集める
- テスト販売を必ず行う
- トレンドもどきには要注意
仕入れ判断がツール無しで行えないのは商売人として死活問題なので、これを機にちゃんと仕入れ判断ができるようにしておきましょう。
業界に困惑が生じているときほど、詐欺まがいの商材などが溢れかえるので気をつけてくださいね。
本質を理解していれば自分に必要なのかどうかは判断できます。
コツコツスキルアップしていきましょう。
では。