利益最大化赤字最小化の思考法

せどりをしていてもなかなか使えるお金が増えない...

こんな風に感じていませんか?

それには大きくわけて2つ理由があります。

1つ目は売上を伸ばし続けてるので、利益が全部在庫に消えてってるパターン。

そして、それとは別に売上がなかなか伸びないのに、銀行口座のお金が全然増えないって人もいます。

それが2つ目のパターン。

『売れない在庫を持っている』というやつ。

ようは損切りができてないんです。

損切り損切りってよく聞きますが、しっかり損切りしてってますか?

まぁなんか損切りって言葉自体が、『損』ってワード使ってるんでマイナスなイメージ満載ですよね。

でもね、損切りすることによって、

✓使えるお金が増える
✓在庫保管手数料が減る
✓管理するストレスがなくなる
✓より期待値が高い商品を手に入れらる

などメリットがたくさんあります。

仕入れた価格より売って入ってくるお金が減っているので、『損』する金額で『切る』という意味なんですが、言葉のイメージで避けてるとそれこそ損しちゃいますよ。

それでもなお、そんなことわかってたってなかなか損切りできません。

人間は不合理なのです。

そもそもなぜ簡単にあなたは損切りできないのでしょうか?

それは心理学の観点から説明することができます。

まず人間が損切りをしにくい理由について、3つの要素を紹介します。

これらはそれぞれバイアス(偏見)の一種で、せどり以外でも役立つので覚えておきましょう。

✓サンクコストの過大視
✓損失回避性
✓保有効果

それぞれ説明していきます。

サンクコストの過大視

そもそもサンクコストを知らない人が多いと思うのでざっくり説明すると、サンクコストとは『すでに支払ってしまって取り返せない費用』のことです。

ここでいう費用とはお金以外にも自分の時間やスタッフの労働時間など、あるものに割いたリソースだと思ってもらえるといいです。

そして人間はこのサンクコストに対して課題に評価してしまう傾向があります。

例えば春頃に、沖縄へ秋口に行く旅行の予約を20万円で行いました。

しかし、前日の天気予報を見ると大型の台風が接近しています。

沖縄に行ったからといってとても楽しめる状況ではないでしょうし、予定どおり帰ってこれる保証もありません。

沖縄旅行を断念して近所の川でのんびりすることもできますが、すでにお金は支払ってるので10万円は帰ってきません。

あなたは沖縄へ行きますか?それとも近所の川へ遊びに行きますか?

このような状況だと多くの場合、沖縄に行くことを選択すると思います。

先に20万円支払っているため、沖縄旅行を断念することは20万円を捨てるようなものだからです。

しかし、沖縄に行ったところで結局何もできず、ただただ蒸し暑いホテルに缶詰め状態。

これなら家でのんびりするか、近所の川で遊んでおけばよかったと後悔しかねません。

よく考えてみてください。

沖縄に行こうが行かまいが、20万円は帰ってきません。

それなら本来はより楽しく過ごせるよう選択すべきなんです。

ですが、そううまく選択できませんよね。

このように先に出したリソースが大きければ大きいほど、途中でやめることができず、結果的に損をしてしまいます。

もちろん損しない場合もあるんですけどね。

これはことせどりにおいても当てはまります。

仕入れた商品が値下がってもなかなか売れない。

『今まで在庫として持ってきた』というのがぐっさり心に突き刺さっています。

「売らなかった期間にほかの商品を売っていればどうなってたか」
※これを機会費用といいます。

これも立派なサンクコストになって襲いかかるのです。

なんかもったいない感じがしますよね。

これがサンコストの過大視になります。

次は損失回避性です。

損失回避性

行動経済学でプロスペクト理論というものがあります。

「人は損失を避けようとする習性がある」というのがプロスペクト理論の軸なのです。

例えば、ある商品を買って1000円価格が上がったとします。

人はこの『1000円』が手に入らないというリスクを回避するために利確をしようとします。

明日は価格がどうなるかわからない。

上がるかもしれない。
下がるかもしれない。

不安になってせっかく値上がりした1000円を失いたくなくなります。

なので、明日以降も価格があがる可能性が高い商品であっても安売りしてしまう傾向があるのです。

逆に、ある商品を買って1000円価格が下がったとします。

冷静に考えれば「価格が下がるような商品」を持ってるより「価格が上がりそうな商品」をもっている方が安心ですし、安全です。

ですがここで「損失回避性」が働きその1000円という損をしたくないために、商品を売らなかったり、値下がったところで余計に買い増ししてしまいます。

思い当たる節はありませんか?

また人は得するときよりも損するときの方が、同じ量でもダメージが大きいです。

1000円利益が出るときと、1000円損するときとを比べると、

心のダメージはプラスマイナス0ではなく、マイナスになってしまうんです。

このことからもどれだけ人間が、損切りしにくいかはわかってもらえると思います。

それでは次は保有効果について解説します。

保有効果

保有効果とは「一度所持したモノは本来の価値より高く感じてしまう」という心理効果です。

ある大学の実験で、

「大学のロゴ入りマグカップ」を渡されたAグループの学生に「いくらなら売るか?」

と聞いて、Bグループにはそのマグカップを「いくらなら買うか?」聞きました。

するとAグループでは「700円で売る」と答えたのに対し、BGグループでは「300円で買う」と答えたんです。

自分がマグカップを保有しているという主観的な価値が、他人が思ってるより2倍以上高いということがこの実験で確認されました。

要は一度手にしてしまったものは「手放したく」なくなるというのは人間なのです。

自分が持っている商品は本来の価値より高く見えてしまってるので、より「もったいない」感が損切りするときに強くなります。

これら、

・サンクコストの課題視
・損失回避性
・保有効果
が重なり損切りができなくなってしまうのです。

かけたコストは本来より高く見えてしまうし、損はしたくないし、

本来の価値より高く感じてしまっている。

このような心理状態なので、当たり前っちゃ当たり前ですよね。

思い当たるフシはありませんか?

ただしこれらのバイアスを利用して、どうこうするわけではありません。

人間の心理パターンはなかなか変えることはできないからです。

できないことに一生懸命になっても意味ないですよね。

仙人目指すわけでもないですし...。笑

だから「こうやって自分が考えている」と認知することが大事なんです。

心理パターンは変えれなくても、「今こういうことが原因でこのような状況になっている」と認知することはできますよね。

認知さえできれば対策・対応は可能です。

それでは上記3点に陥らないようにどうやって対策していくのか。

つまりどうやって損切りするのかを解説していきます。

フラットに考える

対策は1つしかありません。

「フラットに考える」ということです。

過去にかけたコスト、今売ってしまったら出る損失はあくまで過去の遺物。

「今までかけたコストは0、損失も出ない」

こう考えた上でどうするか?

この思考を使うと頭が晴れます。

例えば、2ヶ月前に5000円で仕入れた商品が今売ると4000円だとしましょう。

普通だったら、

「まだ上がるかもしれないし、しかも2ヶ月も持ってる。それなのに1000円も損して売りたくないなぁ。」

こう思うはずです。

ここでひとクセ出して、

「今この商品を4000円で仕入れるなら、仕入れるか?」

と考えるのです。

仕入れますか?
仕入れませんか?

仕入れないなら、売っちゃいましょう。

ほんとにやることはこれだけです。

今からアマゾンのセラーセントラルを開いて在庫を確認してください。

何ヵ月も持ってる商品ありませんか?

あるなら自分に問うてください。

「今その商品を仕入れるか?」と。

いらないなら売っちゃいましょう。

在庫を持つためにせどりしてるわけじゃないんですよ。

今その商品を売ろうが売らなかろうが、同じなんです。

いるのか、いらないのか。

この軸で判断できるようにしましょう。

この考えができるようになれば、確実に銀行残高は増えていきます。

最初はどうしても怖いと思いますが、フラットに考える訓練をしていきましょう。

追伸.

全体的に「損切り」に対して、強めに書きましたが、

「利益を最大化」させるときも同じです。

売るときに「今売った価格で仕入れるか?」を再度考えてみてください!

新しい利益商品を見つけるより、今ある利益商品を伸ばす方が簡単だったりしますよ。

お願いがあります

最後まで読んでいただきありがとうございました。

この思考は一朝一夕で身につくものではありませんし、油断するとすぐにお伝えした心理効果が襲ってきます。

なので、常に意識するようにしましょう。

何度も読み返してくださいね。

最後まで読んでいただいたあなたに1つお願いがあります。

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